きょう講和条約発効61年 「屈辱の日」県内で大会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄が日本から切り離されたサンフランシスコ講和条約から28日で61年を迎えた。政府は午前11時から東京都内の憲政記念館で「主権回復」式典を開催するが、県内ではこれに抗議する「屈辱の日」沖縄大会が宜野湾海浜公園屋外劇場で同時刻に開かれる。沖縄大会に連動し宮古島市や鹿児島県奄美市などでも抗議集会があるほか、東京都内では抗議の市民集会が複数開かれる。県内では自治体や政党などが独自の行動などを予定しており、政府の式典に異議を申し立てる一日となる。

 政府式典では安倍晋三首相が式辞を述べ、衆参両院議長らがあいさつする。天皇、皇后両陛下も出席するが、お言葉は述べない。
 一方、県内では本土と切り離され米政権下に置かれた1952年4月28日の「屈辱の日」を記念する式典開催に反発の声が上がっている。仲井真弘多知事は欠席し、代わりに高良倉吉副知事が出席する。
 「屈辱の日」大会では市役所に大会イメージ色の緑の旗を掲げた名護市の稲嶺進市長や座間味村議会の中村秀克議長らがあいさつする。
 那覇市は「屈辱の日」に深い悲しみを表す紺色の旗を掲揚。公明党県本は式典開始の11時に那覇市久茂地で抗議の街頭演説を開く。