御茶屋御殿、復元を 首里地区大会に300人


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御茶屋御殿の早期復元に向け「頑張ろう」と声を上げる首里地区大会参加者=27日、那覇市の首里中学校

 「琉球文化の源流を取り戻せ」。琉球王国時代の迎賓館として知られる御茶屋御殿の早期復元を求める「首里地区総決起大会」が27日、那覇市の首里中学校で開かれた。国、県、那覇市の代表、議員、各団体の登壇者が御茶屋御殿の価値や復元の意義を訴え、約300人の参加者が拍手で応じた。復元に向け地元首里の機運が高まりを見せた。

 前日の議員による東京要請で国の協力が期待される中、永山潔実行委員長が「後は首里人(スインチュ)の一致した行動が必要だ」と結束を呼び掛けた。
 首里自治会長連絡協議会の福治貞子会長は琉歌「拝でのがれらぬ首里天加那志、遊でのがれらぬ御茶屋御殿」を詠み、芸能、文化を育んだ発祥地、殿堂であることを説明した。復元期成会の宮里朝光会長は「復元で本当の首里、琉球文化の素晴らしさが分かってもらえる」と訴えた。家族で参加した会社員の金城みゆきさん(46)は「宮里朝光先生が長年頑張っているのでぜひ実現してほしい」と語った。