那覇ハーリー、安全に 豊見城城址でノロが祈願


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
五穀豊穣とハーリーの安全を祈願する神人ら=28日、豊見城城址公園内の豊見瀬御嶽前

 【豊見城】ハーリー発祥の地とされる豊見城市の豊見城城址公園内にある豊見瀬御嶽前で28日、「第11回ハーリー由来まつり」(豊見城龍船協会主催)が催された。

神事「豊見城上り」では豊見城、根差部、嘉数、真玉橋4カ字のノロや神人がポーポーやアマガシなどを供え、五穀豊穣(ほうじょう)と那覇ハーリーの安全を祈願。続いてハーリー歌が披露され、空手演武が奉納された。
 まつりには市民をはじめ、那覇爬龍(はりゅう)船振興会の関係者なども参加した。
 ハーリーは1393年に南山王のおいである汪応祖(わんおうそ)が、中国・南京に留学中、龍船の競漕(きょうそう)を見て感動し、その後造った爬龍船を漫湖に浮かべて遊覧したのが始まりとされる。それを見た那覇近郊の人々が見習って造船し、漫湖で競漕したと伝えられている。
 主催する同協会の金城豊明会長は「昨年は国際級のドラゴンボートも造船された。多くの皆さんの果報と健康長寿を願う」とあいさつした。
 午後からの2部では「汪応祖の玩楽」として漫湖で龍船の遊覧も再現されたほか、体験乗船も行われた。

英文へ→Noro prays for Naha dragon boat race at Tomigusuku Castle ruins