古巣岳で山岳救助訓練 MESHヘリ、消防隊の目印に


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ヘリを目印に遭難者救出の訓練を行う名護市消防本部の隊員ら=29日、名護市勝山の古巣岳

 【名護】名護市勝山区(具志堅弘道区長)は29日、区内にある古巣岳で、民間救急ヘリを運航するNPO法人MESHサポート(小濱正博理事長)のヘリを活用した山岳救助訓練を実施した。

MESHのヘリが山岳救助訓練に参加するのは初めて。
 MESHは2012年、古巣岳頂上で遭難者が出た際に消防の要請に応じ出動。ヘリを目印に消防隊が駆け付け救助した。5月中旬に活動再開後も、引き続き救急搬送に加え山岳救助にも出動するという。
 訓練は、古巣岳の中腹で遭難者が出たことを想定。通報を受け、遭難者の衛星利用測位システム(GPS)からの位置情報で場所を特定し、ヘリが出動。遭難場所上空でホバリングするヘリを目印に名護市消防本部が隊員を派遣し、遭難者を救出するまでの流れを確認した。
 塚本裕樹事務局長は「北部の救急ヘリとして、北部特有の事態に対応するために防災ヘリの役割も果たしたい」と述べた。