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【石垣】台湾漁船十数隻が4月28日未明、先島北にある日本の排他的経済水域(EEZ)内で操業しているのを八重山漁協所属のマグロはえ縄漁船「萌丸(もえまる)」(高橋拓也船長)が確認した。
台湾が主張する暫定執法線だけでなく、日台漁業協定で台湾漁船の操業を追加的に認めた法令適用除外水域も越えて操業していたという。外国船が許可なくEEZ内で操業するのはEEZ漁業法で禁止されている。
八重山漁協は同日中に水産庁に抗議した。同協定発効前に違法操業が発覚したことで、地元漁師らの反発が高まっている。
萌丸は28日午前1時ごろ、法令適用除外水域の南方で操業中、台湾漁船に遭遇した。レーダーには5隻の台湾漁船が映っていて、目視では十数隻確認できたという。台湾漁船は1、2カイリ(約1・85~3・7キロ)間隔で並び、はえ縄を仕掛けていたという。萌丸は東側に場所を移したが、そこにも3、4隻の台湾漁船が操業していたため、波照間南の海域に移動した。
同漁協を通じ通報を受けた水産庁の漁業取締船は28日午後6時ごろ、現場海域に到着。3隻の台湾漁船が航行しているのを確認、日本のEEZ内で操業しないよう注意喚起した。取締船は操業を確認しておらず、EEZ漁業法に基づく取り締まりは行わなかった。