拳龍同志会、男女制す 県春季中学空手


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男子団体形決勝 力強い演武で優勝を果たした拳龍同志会の(左から)徳田龍希、新城龍士郎、田場星音=3日、うるま市具志川総合体育館(桑原晶子撮影)

 空手の第6回県中学校春季競技大会は3日、うるま市具志川総合体育館で行われ、団体形は拳龍同志会が男女ペアで優勝を果たした。個人形の男子は平良眞太(沖尚)、同女子は細田悠乃(安謝龍鳳館)が頂点に立った。

 組手は団体男子が、うるま空手スクールA、同女子は大宮中が制した。個人男子は平安山聖也(琉志会)、同女子は三枝彩香(大宮中)が優勝。個人1年男子は崎山光(屋我地龍鳳館)、同女子は仲村渠湖雪(海邦塾凛道場)が制した。(記録は後日掲載)

◆全試合 相手を圧倒
 初めてチームを組む3人が呼吸を合わせて栄冠を手にした。男子団体形で優勝した拳龍同志会の徳田龍希(美里)、田場星音(美東)、新城龍士郎(越来)がチームを組んだのは1カ月ほど前。普段は同じ道場で練習するが、一緒のチームで大会に出たことはなかった。田場は「あまり練習できなかった」と語るが、決勝までの全試合で相手を寄せ付けなかった。
 練習で意識したのは、しっかりと間を置いて3人の息を合わせること。「互いに注意し合って悪いところを修正した」と徳田。幼稚園のころから友人同士だったといい、「お互いのことをよく知っているので(大会出場に)不安はなかった」と振り返る。
 決勝で見せたのはスーパーリンペイ。「練習よりもうまくできた」(田場)との言葉通り、息の合った動きで完勝した。同会の新城孝弘館長は「パワー、スピード、緩急の全てが良くて、レベルが高かった」と評価する。
 中体連では3人が別々の学校のライバルとして顔を合わせる。田場は「個人でも上位を目指す」と決意。徳田は「最後の中体連なので優勝を狙う」と表情を引き締める。2年生の新城は「先輩にも負けないという意識を持って練習に臨みたい」と力を込めた。(平安太一)