舞踊、三線で高校生大会 “沖縄一”決定へ


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 郷土芸能の普及や継承者の育成を図ろうと、県高校文化連盟(会長・玉城哲也西原高校長)などはことしから、高校生の三線と舞踊、それぞれの技能を競う「県高校生郷土芸能ソロコンテスト」を開催する。全流派からの出場が可能で、事実上、三線と舞踊に携わる高校生の中から「沖縄一」を決める大会となる。

同連盟は「これまで郷土芸能をやっている生徒個人の活躍の場がなかった。興味がなかった生徒にも裾野が広がってほしい」と期待を込めている。
 これまで県高校総合文化祭の郷土芸能部門で発表の場があったが、参加は高校単位で2人以上の出演者が必要だったため、郷土芸能のコースや部活がない高校に通う生徒の出演は難しく、例年、同部門への参加校は13~15校にとどまっていた。
 県高文連は、個人で練習している生徒にも発表の機会をつくろうと、同コンテストを企画。玉城会長は「他部門と違い、郷土芸能だけソロコンテストがなかった。コンテストでの発表が、郷土芸能に打ち込む生徒の励みになればと思う」と趣旨を語った。他校生徒の演奏を見ることで、技術を切磋琢磨(せっさたくま)することも期待される。
 コンテストは、県高文連の役員と県立芸術大学音楽学部長で構成する実行委員会と県高文連の主催で、6月14、15の両日に県立芸術大学奏楽堂で開催する。三線、舞踊ともに、県立芸術大の准教授以上の教員らが審査員を務める。課題曲は三線が「かぎやで風節」、舞踊が「かぎやで風」。
 各部門とも学校から1人が出場可能(郷土芸能コースがある南風原高は各2人まで)だ。問い合わせは県高文連事務局(電話)098(878)9600。(当銘寿夫)