慰問活動 地域も輝く シルバー歌声サークルきらり


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懐かしい曲を披露するシルバー歌声サークルきらりの会員たち=南城市知念の特別養護老人ホームしらゆりの園

 【南城】退職した人たちが歌声サークルを結成し、週1回集まって稽古に励んでいる。南城市シルバー歌声サークルきらり(井上好子団長)で、人生をエンジョイしながら地域の老人福祉施設など慰問活動を続け「心が癒やされる」と喜ばれている。

 メンバー20人がこのほど、同市知念の特別養護老人ホームしらゆりの園(友名孝子理事長)を訪れ、歌や踊り、腹話術を通して入所者、デイサービスで通うお年寄りと「春うらら歌声交流会」を催した。
 車いす利用者ら50人余が見守る中、きらり会員の儀間朝善さんと井上光子さんが琉装姿でかぎやで風を踊って幕開け。続いて会員全員で「春の小川」「おぼろ月夜」、滝廉太郎の「花」を歌った。
 日舞「孫」を知念美根さんが舞い、宮城義昇さんが腹話術を披露して会場を笑いで包んだ。男性会員による「てぃんさぐぬ花」の歌に乗せて宮城孝子さんら女性会員が踊り、お年寄りも手と体を動かして共に楽しんだ。
 久高の船頭主(しんどうすー)、丘の一本松と続いた後、井上団長が「いつまでも元気でお過ごしください」と激励のあいさつ。最後に「ふるさと」の曲をみんなで気持ちを込めて歌った。
 通所の志喜屋盛源さんは「昔を思い出し懐かしく涙が出そうになった。コーラス隊の皆さんが輝いていてうらやましく思った」と感想。具志堅道子さんは「歌も踊りも素晴らしく自分も何かができる気がして元気をもらった」と笑顔で答えた。(知花幸栄通信員)