「憲法守る契機に」 宮古で5・15平和行進出発


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基地のない平和な沖縄の実現を訴え平和行進する参加者=11日、宮古島市内

 【宮古島】政府による4・28「主権回復の日」式典開催や憲法改正の動きがある中、沖縄の本土復帰の意義をあらためて問う「5・15平和行進」(平和運動センター宮古島主催)が11日、宮古島市で始まった。航空自衛隊宮古島分屯基地前では「下地島空港の軍事利用反対」などとシュプレヒコールを上げた。

 約200人(主催者発表)の参加者は時折小雨がぱらつく中、市上野の大嶽城跡公園から宮古島市役所平良庁舎まで約9キロを歩き、基地のない平和な沖縄の実現を訴えた。参加した島尻清さん(67)は「4・28政府式典はあまりにも沖縄をばかにしている。改憲の動きが強くなっているが、5・15を憲法を守る契機にしたい」と語った。
 行進後、宮古島市役所平良庁舎前広場で「5・15平和とくらしを守る宮古郡民大会」が行われ「武力で平和はつくれません」などと訴える大会決議を採択した。
 5・15平和行進は15日に八重山、17、18、19の3日間に沖縄本島で行われるほか、19日は「5・15平和とくらしを守る県民大会」が宜野湾海浜公園野外劇場で行われる予定だ。