格安ホテル県内進出 チューン・ホテルズ初の日本展開


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改装し「チューンホテル那覇」として開業する予定の那覇前島りらっくすホテル=那覇市前島

 格安航空会社(LCC)エアアジア傘下でホテル運営会社チューン・ホテルズの格安ホテルが、近く那覇市に進出する。「チューン」ブランドの日本展開は初。音楽配信などを手掛けるフォンツ・ホールディングス(東京、小野間史敏社長)が、那覇前島りらっくすホテルを取得し、「チューンホテル那覇」として開設する。当初7月の開業を計画していたが、数カ月延びる見込み。

 フォンツ・ホールディングスグループは、りらっくすホテル運営のリラックス観光(那覇市、東江一成社長)との売買契約を5月中に締結する予定で取得費は約10億円。ホテルの管理運営は子会社が手掛ける。
 一方、従業員の処遇については、採用にはあらためて申し込みが必要で、全従業員が継続雇用されるかは不透明という。従業員の就労支援について東江社長は「きちんと対応したい」とした。
 チューン・ホテルズは2007年にマレーシアで開業した格安ホテルでベッドとシャワー、トイレなど最低限の基本サービスを提供し、空調やタオルなど追加サービスは課金するというLCC的なビジネスモデルを展開。東南アジアを中心に20軒以上を開業するなど拡大を続ける。
 フォンツ・ホールディングスは「チューン」ブランドの格安ホテルをチェーン展開するシンガポールの企業と業務提携し、ホテル事業に参入。沖縄を皮切りに今後日本国内で事業拡大を目指す。
(謝花史哲)