高校受験任せて 名桜大に学習教室


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
中学生の学習支援に意欲をみせるボランティア学生(前列)ら=10日、名護市の名桜大学

 【名護】教育の機会均等を図る目的で、生活保護やひとり親世帯の中学生を対象にした「名護市学習支援教室ぴゅあ」が名桜大学教職講義室に開講した。

参加料は無料。10日、同所で開講式が行われ、市関係者や講師を務める学生ボランティアが出席。市のさらなる教育環境の充実に力を入れていくことを確認した。
 支援教室はこれまで、生活保護世帯などの小中学生を対象に市内4カ所で行われていたが、高校受験などの支援を充実させるため、中学生は、ぴゅあで学ぶことになった。
 教室は、13日に開始。学習日は基本的に月・水・金曜の午後6~8時。参加者は、名桜大学までの送迎バスが利用できる。
 式では、稲嶺進市長や名桜大の瀬名波榮喜学長が教室前に掲げられた「ぴゅあ」の看板を除幕。学生ボランティアを激励した。
 ボランティアを務めるのは同大4年の与古田健伍さん、屋良ふきこさん、2年の阿南翔平さん、城戸海輝さん、藤野なつ紀さんの5人。
 代表であいさつした与古田さんは「自分たちにとっても良い経験。中学生には憧れや目標を持ってもらえるようにしたい」と話した。