“金色本堂”でジャズライブ 普天満山神宮寺


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ダイナミックな演奏で会場を盛り上げた喜納正香とラ・ミューズ・オーケストラ=9日、宜野湾市の普天満山神宮寺本堂

 【宜野湾】「第6回ジャズコンサートin神宮寺」(主催・NPO法人沖縄県音楽文化振興会)が9日、宜野湾市の普天満山神宮寺で行われ、普段は参拝客が訪れる本堂がコンサートホールに様変わりした。

会場いっぱいに詰めかけた観客は、金色の仏壇が神秘的な雰囲気を漂わせる中、県内ミュージシャンの演奏する熱気ある音楽を楽しんだ。
 出演したのはアーキーバンド、Sax ensemble South winds、喜納正香とラ・ミューズ・オーケストラの3組。「テイク・ファイブ」「スイングしなけりゃ意味がない」といったジャズの名曲が演奏されたほか、「西武門節」「谷茶前節」などの沖縄民謡もビッグバンドの編曲で披露された。境内には拍手や指笛が鳴り響き、最後の演奏が終わるまで歓声が絶えることはなかった。
 イベントは、同振興会の喜屋武幸雄理事長の呼び掛けで集まった50人あまりの音楽関係者によってボランティアで行われた。
 喜屋武さんは「お寺という非日常的な空間の中で、五感を使って楽しめる機会を提供できればと思って始めた」と語った。
 普天満山神宮寺の金城良啓副住職は「寺は葬式をする場所という先入観が強いが、もともとは地域住民が交流する場だった。これからも身近なホールとして利用してもらえればと思う」と話した。

英文へ→Jazz performed at Golden Hall in Futenma Temple