【中国時報】「台流」社会問題に 失業後も中国に不法滞在


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 現在、中国に居住する台湾人は約150万人。そのうち少なくとも5万人が不法滞在を続ける台湾人失業者「台流(たいりゅう)」だ。帰国すると見せて少額の金を借りる寸借詐欺も多発しており、社会問題として注目され始めている。

 北京にある台湾商工協会の出先機関によると、過去5年間で支援を求めてきた「台流」は約40人。帰国の資金として数百人民元(1万円前後)を渡してきたが、そのまま姿を消し、不法滞在を続ける人が少なくない。
 中国に進出する台湾企業は依然少なくないが、失敗する企業も多く、倒産した会社の責任者や中国で解雇された役員らが不法滞在を続けているようだ。年々数は増えており、若年化も進行。30―40代の占める割合が増えてきている。