12年度県内 観光消費減6.7万円


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 県文化観光スポーツ部は13日、2012年度の観光統計実態調査を発表した。国内客1人当たりの消費額は前年度の6万8427円(速報値)を1389円下回り、6万7038円(同)となった。

「旅行全体」の満足度は、「大変満足」と「やや満足」を合わせて96%を超えた。一方、海外客の満足度は空路が38・8%、クルーズが39・4%、再訪意向は空路が30・0%、クルーズが32・3%にとどまった。
 国内客1人当たりの消費額は減少傾向が続いている。沖縄らしさの土産が少ないなど、土産品に対する満足度が低く、消費額落ち込みの一因となった。
 一方、来訪回数が2回目以上の「リピーター率」は前年度比2・6ポイント増の81・9%となった。最も印象に残った活動は「海水浴・マリンレジャー」が50・4%で1位を占めた。
 一方、海外客は空路・クルーズ船に分けてアンケートを実施。空路客を対象に、「土産・買い物」の消費額を国別に見ると、中国客の6万337円(速報値)が最高。県によると中国客は家電製品やブランド品などを購入する傾向があるため、全体の消費単価を押し上げた。空路とクルーズ船の沖縄満足度の項目を見ると、外国語対応能力、両替の利便性、案内表記―への満足度がいずれも低かった。