首里城ガイド任せて 興南中高社会科部、和歌山の中学生と交流


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和歌山県の中辺路中学校の生徒に、首里城について説明する興南中高社会科部の生徒(右3人)=12日、那覇市首里金城町の首里城

 興南中学校と同高校の生徒が所属する部活「興南中高社会科部」の中高生16人は12日、修学旅行で来県した和歌山県田辺市立中辺路中学校3年生27人を相手に首里城ガイドを務めた。

琉球王国時代の歴史・文化を知ってもらう取り組みで、同部顧問の門林良和教諭は「修学旅行生には同世代と交流することで、ただの風景ではなく思い出として記憶に残ると思う。沖縄を身近に感じてもらえるのではないか」と意義を語った。
 同部は昨年にも和歌山県の別の中学校を案内しており、そのことを知った中辺路中学校がガイドを依頼した。同部の生徒は事前に首里城を訪れて学習し、説明方法について議論を重ねた。昨年に続いてガイドを務めた興南中3年の谷久知美幸さん(14)は「ガイドすることで自分の勉強にもなった」と話した。
 案内を受けた中辺路中3年の水谷祐太君(14)は「中国の文化をたくさん取り入れていることを聞き、和歌山と違うところが分かった」と感想を述べた。