県内3行 3月決算 純利益1.1%増


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地元3行の2013年3月期決算と14年3月期見通し(クリックで拡大)

 沖縄海邦銀行は14日、2013年3月期連結決算を発表。沖縄銀行と琉球銀行を合わせた県内地銀3行の決算が出そろった。経常収益の3行合計は、貸出金利息の減少などから前期比2・6%減の1024億8300万円、純利益は1・1%増の100億3600万円となった。

3行とも、数年前まで全国平均に比べて高かった預金利回りを低下させた結果、支払利息が減少した。沖銀は総資産で琉銀を初めて上回った。
 貸出金は各行とも住宅ローンが好調だった。消費税増税前の駆け込み重要も背景に、アパート・マンション建設などを手掛ける不動産業への貸し出し獲得に向け、各行の競争が激化。沖銀と琉銀は貸し出しを伸ばしたが、海銀は減少した。
 預金(平均残高)は、沖銀が2・2%増の1兆7065億円、琉銀が3・6%増の1兆7508億円、海銀が1・3%減の5614億円となった。
 不良債権(金融再生法基準)の残高は3行合計で、23・1%増の634億7千万円。要管理債権と危険債権が増加した琉銀の不良債権残高が押し上げた形。不良債権比率は3行平均で2・21%となり、0・38ポイント悪化した。不良債権処理額は各行とも巡航速度としている。
 銀行本業のもうけを示す実質業務純益は、3行合計が7・7%増の213億8800万円となった。