第78期「新報女性サロン」(琉球新報社主催)の第5回講座が14日、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれた。
水墨画家の塩澤玉聖(しおざわぎょくせい)さんが「墨の香に魅せられて」と題し、実演を交えて講演した。「黒は究極の色」と語る塩澤さんは、スズメ、ナス、ゴーヤー、竹、松などを軽妙な筆遣いで次々と描き、参加者は墨絵の魅力を満喫した。
茨城県出身の塩澤さんは小学2年生の時、同じ学校にいた目の不自由な子が描く黄色い太陽など、特徴的な表現の絵にとても感動したという。「絵は見たままでなく、心で感じたものを描けばいい」と気付き、絵の世界に入っていった。
「世の中にある全ての色を足すと最終的に黒になる」と説明し「全ての色が入っている黒は究極の色。墨一つで五彩を表現できる」と墨絵の魅力を語った。
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