虫歯ゼロ 劇で啓発 ボランティア劇団ハローーズ


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劇を通して歯の大切さを伝える劇団ハローーズのメンバーら=5日、那覇市安里の愛泉保育園

 6月4日の虫歯予防デーに合わせ、NPOボランティア劇団ハローーズ(屋我美伊子団長)は5日、那覇市安里の愛泉保育園(西尾市郎園長)でオリジナル劇「虫歯建設株式会社」を上演した。

顔に赤や黒の塗料でメークした「ムシバイキン」の熱演に、子どもたちは怖がりながらも歯磨きの大切さを学んだ。
 ハローーズは2003年に当時の真和志幼稚園PTAによって結成された劇団。毎年虫歯予防月間にあたる6月には県内各地の保育園や幼稚園、特別支援学校で歯の大切さを啓発する劇を、上演している。
 メンバーの入れ替えはあっても「できる人が楽しみながら」をモットーに、10年間で80回もの公演を重ねた。本年度は愛泉保育園のほか大平特別支援学校、西崎特別支援学校など9カ所で上演を予定している。屋我団長は「仕事をしながらの公演は大変だが、子どもたちの反応がうれしい」と話す。
 この日はメンバー3人のほか、保護者と保育士も出演。お菓子を食べても歯磨きをしない女の子の歯に、「虫歯建設株式会社」の「ムシバイキン」たちが虫歯をつくるというストーリーだ。ムシバイキンたちのメークと迫真の演技に泣き出す子どもたちも。歌と踊りを通して上手な歯磨きの方法を学び、最後はみんなで「ハミハミハー」と声を合わせ、ムシバイキンを退治した。上演後、園児たちは「怖かった」と声をそろえ、「歯を大切にする」などと感想を述べ、歯の大切さを再認識していた。