パイロット流出で減便 RAC那覇―久米島


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 琉球エアーコミューター(RAC、那覇市、伊礼恭社長)は21日から30日まで、那覇―久米島線を現行の1日6往復から4往復に減便する。一方、5月は天候不良や機材の不具合で同路線が28便欠航、6月も15日までに6便が欠航した。

久米島町の関係者らは19日、RACと親会社の日本トランスオーシャン航空(JTA)を訪ね、定時運航を求めて抗議する方針。
 JTAの担当者は減便について「RACのパイロットが5~6月にかけて格安航空会社(LCC)へ流出し、乗員繰りが厳しかった」と説明。欠航については「早めに機材故障の原因を分析し再発防止に取り組みたい。人員体制も見直しJTAからパイロットをRACに派遣したい」と問題解決を図ってく考えを示した。
 JTAはRACの減便に伴い、現行の1日1往復を期間中は2往復に増便する。一方、乗客が増える夏場の7月13日~8月31日までの期間、久米島―羽田線の直行便を就航させ、久米島から那覇へ1日3便、那覇から久米島へは1日2便の運航に変更する。RACも同期間、1日5往復10便に増便する予定。