産婦人科医確保に課題 ワンストップ支援センター


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
性暴力被害者ワンストップ支援センターの検討会議=19日、那覇市泉崎の県庁

 性暴力被害に遭った人に対して24時間、医療や法的、精神的サポートを1カ所で行う「ワンストップ支援センター」の開設に向けた第2回検討委員会が19日、那覇市泉崎の県庁で開かれた。

県警や県医師会、県産婦人科医会、沖縄被害者支援ゆいセンター、強姦救援センター・沖縄(REICO)などの関係者ら15人が参加した。
 会議は非公開で行われた。終了後、県平和・男女共同参画課の山城貴子課長は「どのような支援センターにするのか、課題や意見を関係者から出してもらっている段階だ」と説明した。
 この日は「ワンストップ支援センター」設立を強く望む会の田中真生共同代表と、性暴力被害者に詳しい精神科医の竹下小夜子さんを招き、意見を聞いた。
 田中さんらは「被害者の負担を軽減するため、足を運びやすい病院拠点型、できれば総合病院内に設置してほしい」と要望した。
 山城課長は「産婦人科医の確保が課題だ。協力してくれる医療機関があればありがたいが、現状は厳しい」との認識を示している。
 7月には県外視察をし、8月に第3回検討会議を予定している。10月までに計5回会合を開き、来年度以降の支援センター設置を目指している。