宮古島産マンゴー、規格外を冷凍 大規模出荷へ


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倉庫に運ばれた規格外品のマンゴー=19日、宮古島市下地のコーラル・ベジタブル社

 【宮古島】ティダファクトリ(宮古島市、荷川取ゆり子社長)は19日、宮古島産の規格外マンゴーを1次加工して冷凍マンゴーを製造し、本土企業へ大規模出荷に乗り出すと発表した。

20日から製造し、今シーズンは最大20トンの加工処理を計画。規格外品の市場流通による価格下落を避け、宮古島マンゴーの名を冠した商品が流通することで知名度のアップとブランド化につなげたい考えだ。
 荷川取社長が19日、宮古島市役所平良庁舎に下地敏彦市長を訪ね、明らかにした。
 同社が対象とするのは外に傷が付いているなど「規格外品」といわれるマンゴー。皮をむき、種を抜いたマンゴーを冷凍して東京のメーカーに出荷する。製造業務を宮古島市の第三セクター、コーラル・ベジタブル社(社長・下地敏彦市長)に委託し、両社従業員が共同作業する。6月20日から7月25日の5週間で最大20トンを加工する体制を組む。
 加工品の引取先としては12年に試験的に1次加工品を出荷し、「宮古島マンゴーあめ」を商品化した榮太郎総本舗(東京)などがあるという。
 ティダファクトリによると、宮古島産マンゴーはことし、過去最高の600トン程度の生産が見込まれている。16年度には千トンを超えるともいわれ、生産量の1、2割程を占める規格外品の対処が課題になっていた。