かんなタラソ 三セク9月清算 営業継続、民間を検討


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 【宜野座】赤字経営が続く、宜野座村漢那の「かんなタラソ沖縄」を運営する同村の第三セクター、てんぷす宜野座振興公社(瓜生玲社長)は21日、村役場で株主総会を開き、9月に同社を清算することを確認した。タラソ自体は営業を継続する。村は9月までに経営を委託する企業を探すが、決まられなければその間、村直営を検討する。

 かんなタラソ沖縄は2003年の開業以来、赤字が続き、累積赤字は2億8千万円以上になる。宜野座村は一般財源から繰り返し増資しており、20日の村議会6月定例会では、清算に向けて関係業者への未払い金を支払う3千万円の増資案を可決した。累計増資額は2億5560万円。
 村は同公社の株を約76%保有する。當眞淳村長は「今後の経営改善は難しく、これ以上、村の財源をつぎ込むことは村民の理解が得られないと判断した。出資者には申し訳ないが公社を清算し、民間委託を検討していく」と述べた。