亡き友に思い寄せ 白梅同窓会、学徒隊「資料展」を見学


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
資料展を訪れた白梅同窓会と「白梅協力会」のメンバー=13日、八重瀬町具志頭歴史民俗資料館

 【八重瀬】沖縄戦に従軍した県立第二高等女学校の元女子学徒らでつくる「白梅同窓会」(中山きく会長)と、同会を支援する「白梅之塔慰霊祭協力会」が13日、八重瀬町立具志頭歴史民俗資料館で開催している資料展「白梅学徒隊の沖縄戦」を訪れた。資料を見学した元学徒らは、無念のうちに亡くなった同級生へ思いを寄せ、今後も悲惨な戦争体験を語り継ぐ決意を新たにした。

 同町は、学徒隊が補助看護婦として勤務した壕が点在するため、元学徒らにとって思い入れのある地。
 武村豊さん(84)=那覇市=は「みんな希望を持って入学したが、醜い戦争に巻き込まれ、(学友)22人が亡くなった。もう二度と、惨めでむごい戦争を起こしてはならない」と力を込めた。
 県立第二高等女学校の校舎は1944年の10・10空襲で焼けたため、残っている資料は少ないという。中山会長は「当時の資料は、少なくて貴重だ。学徒隊の歩みを伝えたいので、ぜひ足を運んでほしい」と呼び掛けた。資料展は8月18日まで。