伝統のヒアガラサー体験 大漁!大鍋2杯分


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網にかかった魚を捕まえた少年=23日、恩納村南恩納の屋嘉田潟原海岸

 【恩納】恩納村南恩納区(谷喜美子区長)の住民が23日、地元文化の継承と自然体験を目的に、かつて地元の漁師が行っていた漁法、「ヒアガラサー」を実施した。

ヒアガラサーは、「干上がった」という意味で、満潮時のリーフ内に網を仕掛け、干潮時に網にかかった魚を取る。同区では約16年前に途絶えたが、2012年に復活させた。
 この日午前、約100人の親子連れが、同区の海岸、屋嘉田潟原に集合。早朝に仕掛けた幅1メートル、長さ約1キロの網に沿って、魚を探して歩いた。
 子どもたちはわれ先に捕まえようと水しぶきを上げながら、「こっちにいる」「でっかいの捕まえた」などと歓声を上げ、食べられるものだけ取っていった。漁の後は親子でさばき、刺し身や魚汁などにして食べた。
 谷貴美子区長は「大きなシンメー鍋2杯分の魚にみんな大喜びだった。昔ながらの漁法や文化を伝えていくため、今後も続けていく」と語った。