那覇市は3月に市内の24時間営業コンビニエンスストア全118店に自動体外式除細動器(AED)を設置したが、今月4日、これを活用した初めての人命救助があった。
命が救われたのは会社員の小泉昇さん(58)=埼玉県。心筋梗塞のため心肺停止で倒れていた小泉さんに気付いた5人がコンビニのAEDを使い、迅速な救命措置を施した。小泉さんは後遺症もなく、元気に回復した。4日正午ごろ、那覇バスターミナルで小泉さんが倒れているのを女性が見つけ、沖縄バス那覇営業所に駆け込んだ。職員の島袋憲さん(40)は119番通報し、近くのコンビニにAEDがあることを知っていた稲嶺聡同所長の指示でバス運転手の比嘉勝さん(54)がAEDを取りに走った。
救命講習を受けていた引間広樹さん(51)がAEDを操作し、心拍が回復したという。
那覇市消防本部は25日、4人を表彰した。第一発見者の女性も表彰するため、捜している。