米軍施設から海水 揚陸艇吹き上げ、農作物に飛散


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海水を吹き上げながら運航するホバークラフト=24日、うるま市勝連平敷屋のホワイトビーチ

 【うるま】うるま市勝連平敷屋区の農家が26日、隣接する米軍ホワイトビーチで運用されている水陸両用のホバークラフト型揚陸艇「LCAC」(エルキャック)によって吹き上げられた海水が、農地や農作物に飛散していると、同区と市に通報した。

同日午前、在沖米海軍艦隊活動司令部の広報担当者やうるま市基地対策課、平敷屋区長らが現場を確認した。
 農地は、ホワイトビーチ内のLCACが停泊する場所から北側約600メートルに位置する。同農地の隣でマンゴーを栽培する真鶴清さん(80)によると、26日午前7時20分ごろ、騒音と霧状の海水が吹き上がるのが確認された。「放置したら被害が出る」と話す。
 平敷屋区は27日、市に文書を提出し、関係機関に対策を求める。取材に対し、在沖米海軍艦隊活動司令部の広報担当者は「これから現場の様子を報告書にまとめ、どう対応するか話し合う」としている。