【中国時報】サキザヤ族、先住民族に 台湾で13番目の承認


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 行政院(内閣)は17日、サキザヤ族を13番目の台湾先住民族として承認した。サキザヤ族は台湾東部の花蓮一帯に居住する先住民族で、人口は1万人前後とみられている。
 オランダの古文書によると、サキザヤ族は17世紀初頭、オランダ人が台湾を訪れた際に花蓮一帯の先住民の代表として交渉に当たった部族。清代に同地に入植した漢人に抵抗したが、軍隊による制圧を受けて投降したため、その存在が100年以上にわたり歴史の表舞台から消えていた。
 サキザヤ族の承認を求める運動は、一昨年から進められていた。現在、サキザヤ族のほとんどは「アミ族」と登録されているが、調査の結果、4千人から5千人がサキザヤ族への改称を希望していることが分かっている。