【中国時報】病院に賠償命令 SARS死亡医師側勝訴


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 最高法院(最高裁)は18日、新型肺炎(SARS)に感染して死亡した林重威医師の遺族が起こした国家賠償請求訴訟に関する被告の上告を退け、台北市立聨合病院に対し約750万元(約2700万円)の賠償金を支払うよう命じた。SARSの犠牲者に国家賠償が認められたのはこれが初めて。
 林医師は2003年4月、台北市立和平医院(現在は聨合医院と改称)に赴任。4月16日にSARSを発症した同院の清掃員を治療中感染し、5月15日死亡した。
 最高法院は林医師の感染経路が明らかであり、病院側が定められた感染区域内の消毒を十分行わなかったことが林医師がSARSに感染の要因であると認定し、国の賠償責任を認めたもの。