【中国時報】膨大な台湾史料編纂 独立傾向けん制で中国


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 中国政府は、台湾が中国の不可分の領土であることを歴史的に証明し、近年独立化の傾向を強める台湾をけん制するため、「台湾文献史料出版行程」と題した、台湾史に関する膨大な資料集の編纂(へんさん)プロジェクトを進めている。
 この計画は、博物院などに所蔵されている台湾史の史料を発掘して、『明清宮蔵台湾档案匯編』、『館蔵民国台湾档案匯編』、『民間遺存台湾文献選編』、『海外遺存台湾文献選編』という4つの史料集にまとめるというもの。明清から民国にかけての台湾文献史料、計550冊、30万余ページ、1億5千万字という膨大なものとなる。そのうち『館蔵民国台湾档案匯編』の300冊はすでに出版されている。
 全国政協の賈慶林主席は先ごろ、北京で行われた台湾史に関する座談会で、台湾は近年、政治、文化、歴史認識や教育の面で進めている。史料の編さんは台湾の独立傾向の歯止めに有効な手段となるだろうと述べた。