酒類課税高 県内8年連続の減


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 沖縄国税事務所は27日、2012年度に県内の酒造会社が出荷した酒類の課税状況を発表した。全酒類の課税出荷量は前年度比0・4%減の7万3275キロリットル。

減少が続くビールの出荷量がわずかながら増加に転じたものの、5年連続で前年を下回った。課税高は0・8%減の108億8400万円で8年連続で減少した。
 ビールは出荷量0・9%増の2万2956キロリットル、課税高は0・9%増の41億6千万円と需要が伸びた。1994年度をピークに減少が続いていたが、18年ぶりに増加した。
 泡盛は県外出荷が0・5%増の4858キロリットル、課税高は1・0%増の13億5700万円で8年ぶりに増加。一方、県内の出荷量減少が響き、全体の出荷量は2・0%減の2万1988キロリットル、課税高は1・8%減の44億2千万円でいずれも8年連続の減少となった。
 沖縄国税事務所の担当者は「復刻ビールなどの企画が好調だったほか、新ジャンル(第三のビール)への移行が弱まっていることが考えられる」と推測。泡盛は県の支援で強化する域外出荷拡大事業の効果が出ているとみている。
 清酒やウイスキー、発泡酒、新ジャンルなどを含む「その他の酒類」は出荷量0・2%減の2万8332キロリットル。酒類別で最も数量が多かった。課税高は1・8%減の23億200万円だった。