院内にボランティアショップ 闘病中の子ら支援 南部医療センター


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ボランティアショップ開店を祝う病院ボランティア、関係者ら=28日、南風原町新川の県立南部医療センター・こども医療センター

 【南風原】県立南部医療センター・こども医療センターで、小児科患者とその家族を支援する病院ボランティアが運営するボランティアショップ「ぷれぱ」が28日、院内にオープンした。メンバーをはじめ我那覇仁院長ら病院職員らが参加し、開店を祝った。

 ボランティア代表の真栄城正美さんは「闘病中の子どもやその家族、ボランティアのアイデアが詰まった空間だ。癒やしの場、情報発信の場にしたい」と抱負を語った。
 ショップは院内1階の処方箋コーナー近くにあり、水曜の午前10時~正午、金曜の午後2~4時まで開店する。闘病中の子どもたち向けの着脱しやすいTシャツや布おもちゃ、スタイ(よだれかけ)、木製のいすや木琴など約30種類が並ぶ。商品は全てボランティアの手作り。国頭村森林組合や沖縄工業高建築科などの協力も得た。今後は要望を聞きながら品ぞろえを増やしていく。収益はボランティアの活動や闘病中の子どもたちへのプレゼントなどに充てる。
 病院ボランティアは昨年秋ごろから、闘病中の子どもたちや家族を支える一環として開店に向けて準備を進めてきた。在宅で療養生活を送る息子・漣(れん)君のために市販品をアレンジ、着脱のしやすいTシャツを製作した母親の金城裕子さんの取り組みが契機となった。
 我那覇院長は「アイデアが詰まった商品が並び、素晴らしい。息の長いショップにするために温かい協力をお願いしたい」と話した。