沖縄の歌声 全国に響け 女声合唱団「ちゃたん」大会向け練習励む


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初の全国大会に意欲を見せる女声合唱団「ちゃたん」=北谷町

 【北谷】女声合唱団「ちゃたん」(川畑洋子団長)は、6月22・23の両日、宮崎県で開催された第36回全日本おかあさんコーラス九州支部大会(全日本合唱連盟九州支部など主催)に出場し、参加91団体の中から9団体に与えられる全国推薦団体に選ばれた。

平均年齢70代の団員35人は「沖縄の音楽をホールいっぱいに響かせたい」と意欲を見せ、九州支部代表として初出場する全国大会(8月、大阪市)に向けて練習に励んでいる。
 九州大会では「花ぬ風車」「だんじゅかりゆし」「久高万寿主」の3曲を歌った。昨年、沖縄で開催した九州大会と同じ楽曲。指導者の金城泰子さん(63)は「リベンジのつもりで今回も挑戦した」と1年かけて磨き上げた歌声を披露し、5度目の挑戦で初の推薦を獲得した。
 講評では「沖縄メロディーの明るさ、その中にある哀(かな)しさ、深さを感じた」とし、独特の節回し、声の使い方への評価など沖縄の楽曲ならではの言葉があった。川畑団長(63)は「客席からの大きな手拍子や拍手に鳥肌が立った。いつもの3倍練習してきた成果」と胸を張った。全国大会を前に、団員の島田末子さん(76)は「先人が歌い継いできた歌で、沖縄の風を吹かせたい」と意欲満々。金城さんは「沖縄の情熱と、音楽の素晴らしさを全国にアピールしたい」と目を輝かせた。