島嶼温暖化、対策探る 大学院大で国際会議


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 国際的な対策を踏まえながら、環境と共生した持続可能な島嶼(しょ)社会を考える「地球温暖化防止とサンゴ礁保全に関する国際会議」(環境省、県主催)が29日、恩納村の沖縄科学技術大学院大学で開幕した。シンポジウムで石原伸晃環境相は、島嶼(しょ)国の温暖化や浄水、廃棄物処理などの包括的な対策のため、日本の持つ技術や人材などを活用する「島国『まるごと』支援」を打ち出した。

 石原環境相は「日本を含めた島嶼(しょ)国は温暖化の影響を大きく受ける。課題解決の道筋を共に探りたい」と話した。
 仲井真弘多知事のあいさつを代読した高良倉吉副知事は「沖縄は緑豊かでサンゴ礁に囲まれている。温暖化防止とサンゴ礁保全に取り組む沖縄で、この国際会議が開かれることは意義深い」と語った。
 国際会議は30日まで。2日目はサンゴ礁保全などの分科会が開かれる。