シーサーで笑顔手助け 北中城村YORISOI隊


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
南三陸町の園児らにしっくいシーサー作りを教える北中城村YORISOI隊=6月28日、宮城県南三陸町の南三陸ホテル観洋(大城健さん提供)

 東日本大震災発生後、ほぼ毎月被災地を訪れてきた、北中城村YORISOI(よりそい)隊は28日、宮城県南三陸町を訪れ、同行した6人の同村和仁屋自治会「わにやしっくいシーサー振興会」メンバーが、地元の園児ら11人と一緒にしっくいシーサーを作った。

3カ所の仮設住宅で、タコライスの炊き出しも行った。村内の有志らが息の長い支援を続けてきた現地入りは17回目となり、メンバーらは沖縄の文化も伝えたいと意気込んでいる。
 同村在住で北谷高校2年の歌手・亨介さんによるライブも行われた。今回は総勢13人が27日に現地入りし、南三陸町に続いて29日には福島県新地町を訪れた。
 炊き出しや音楽に加え、新たな活動の一つとして始めたシーサー作りは2回目。沖縄からしっくいや赤瓦を持参している。YORISOI隊のキャプテンを務める大城健さん(38)=同村社会福祉協議会=は「災いから守るという意味も伝えながら、一緒に作った。喜んでもらえて手応えを感じている。シーサー作りで東北を応援できたらうれしい」と語る。
 同隊の現地支援は7月でいったん終わるが、大城さんは「今後は現地の人を県内に招くなど、交流を続けていきたい」と決意を語った。