母親との絆 実感 あげな小で命の授業


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児童が疑似妊婦体験をした命の授業=6月21日、うるま市立あげな小学校

 【うるま】妊娠中の母親と胎児の様子を知り、命の大切さを考えようと「命の授業」が6月21日、うるま市立あげな小学校で行われた。

講師に福岡県北九州市から助産師の畑中美穂さんを招いた。児童らは、へその緒や胎児の模型を見たり、児童の一人が疑似妊娠体験をしながら、おなかの中で成長する命の重みを実感した。
 畑中さんは、8カ月の胎児の模型を見せながら「体重は1・5キロ。頭が重いので、下に向きやすい。頭からの方が安全に生まれやすい」と説明。「おなかの中で赤ちゃんが大きくなると、お母さんの胃や内臓を押すので、お母さんは呼吸が浅くなったり、食べるのが苦しく、ゆっくりになったりします」と話した。
 おなかを大きく重くする衣装で疑似妊娠体験をした児童は、床に横になる、爪を切る、靴ひもを結ぶなどの動作を試し、妊娠中の母親の生活の大変さを体で実感した。
 畑中さんは20日、中原小学校でも授業した。