県漁連、剰余金6252万 減収減益


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 県漁業協同組合連合会(国吉真孝会長)は1日、通常総会を那覇市の県水産会館で開き、2013年3月期決算などを了承した。

総取扱高は前期比0・6%減の46億8678万円、純利益に当たる当期剰余金は24・2%減の6252万円となり、累積赤字は1億7394万円となった。総会では日台・日中の両協定の見直しや、違法操業の拿捕(だほ)徹底などを国、県に求める特別決議も可決した。
 事業総利益は6・8%減の2億2358万円、事業管理費を差し引いた事業利益は43・7%減の1341万円だった。
 事業別利益は、市場事業が13・0%減の9986万円、購買事業も22・0%減の5457万円。前期より漁獲量が減少し、伸び悩んだ。一方、工場の稼働期間を短縮するなど効率化を進めた加工事業が97・1%増の1221万円、冷蔵保管事業もモズク、ソデイカの漁獲量が好調で92・4%増の2296万円と増加。当期剰余金の2期連続の黒字決算に貢献した。
 特別決議は、日台協定で先島諸島南側水域を協議の対象外にすること、日中協定では中国船によるサンゴ網漁業の取り締まり強化なども盛り込んだ。