元気に育ってね ウミガメ107匹放流


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泳ぎ出すウミガメを笑顔で見守る児童ら=6月30日、海洋博公園エメラルドビーチ

 【本部】海洋博公園が飼育したウミガメ107匹の放流会が6月30日、同公園エメラルドビーチであり、県内外の小学生とその保護者85組約300人が参加し、大海原にウミガメを帰した。

参加した児童らは「元気で育ってね」と声を掛けながら見送った。
 海洋博公園で昨年生まれたアカウミガメ54匹とアオウミガメ53匹が放された。同公園によると、ウミガメに標識を付けて放流する事業は1983年から始まり、これまで太平洋を横断して米国ロサンゼルスで見つかった例がある。
 参加児童は1人1匹ずつ標識の付いたウミガメを手に取り、波打ち際で泳ぎ出すのを見守った。沖縄市立北美小4年の川原千夏さんは、自分が放したウミガメに「みなと」と名前を付け「アメリカまで行ったら沖縄に戻ってほしい。元気だから大丈夫だと思う」と放していた。