劇団公設市場(普久原明代表)の旗揚げ公演「復活菜」が6月15、16の両日、那覇市ぶんかテンブス館であった。
1990年代に笑築過激団で「ゴーヤージラー」「フーチバー親方」として活躍した普久原と新垣正弘のコンビが、20年ぶりに復活。ウチナーグチや日本語を使った、多彩な短編喜劇を披露した。
新作「フーチバー親方道中記」(玉城満作)で、ゴーヤージラー(普久原)は青汁として大ヒットし、沖縄料理を軽視している。だが、宮崎産ゴーヤーに契約を取られ、フーチバー親方(新垣)に諭される。足元を見つめ直すゴーヤージラーは、「ウチナーグチの妙味を生かしたお笑い」にこだわる新垣たち自身の姿に重なった。
新キャラのウミブドウちゃん(東由希恵)が登場するなど、新たな要素も加えた。
沖縄芝居などで活躍する小嶺和佳子も客演し、従来のイメージと異なるコミカルな演技で驚かせた。話の随所にゴーヤーチャンプルーが登場するが、多様な顔を見せる劇団そのものがチャンプルーだった。