側溝ふた ずれ防ぐ 大和コンクリート、新製品開発


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大和コンクリート工業が開発したふたのずれを抑えるNS側溝

 各種コンクリート製品の製造・販売を手掛ける大和コンクリート工業(うるま市、豊里友彦社長)は、落ちぶた式道路側溝のふたのずれを抑えるNS(ノンスライド)側溝を開発した。起伏の激しい道路で有効なほか、平地でも集中豪雨時の道路冠水を抑制することが期待できるという。今年2月に特許出願した。

 同社によると、傾斜のある道路では、側溝のコンクリート製のふたが重みで下方にずれ、維持管理の点で課題となっている。著しい例では、人が出入りできるほどの穴が開く箇所もあるという。
 同社は、側溝の両脇に制止枠をつけてずれを防止。改善の結果、従来はふた4枚だったのが3枚で済み、施工も簡便になる。側溝断面は従来品と同じで、道路側溝の途中の一部だけを交換することも可能。価格も従来品とほぼ同等という。
 同社は「1年1作」活動として毎年新製品を生み出している。NS側溝もその一環で、社内の開発委員会でふたのずれの改善について昨夏から議論を重ねてきた。