全児童21人1キロ完泳 阿波連小、ハナリ島遠泳に挑戦


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“ハナリ島”から約1キロのゴール目指して力泳する児童=2日、阿波連ビーチ沖

 【渡嘉敷】阿波連小学校(仲村宗男校長)の地域と密着した伝統行事「第26回ハナリ島遠泳」が2日、阿波連ビーチで行われ、出発地のハナリ島からゴールの阿波連ビーチまで約1キロの“大海原″を自力で泳ぎ切り、児童21人全員が見事に完泳を果たした。

 「無我夢中で 粘り強く 泳ぎ切る」をスローガンに水泳教室で練習に取り組んできた“あはりっ子″たちは、南風やや波高で夏の太陽の照りつける中、3時45分ごろにハナリ島をスタート。伴泳の保護者やボランティアらに見守られながらゴール目指した。
 ハナリ島沖合では潮に流されたが、伴泳者らの「頑張れ! 頑張れ!」の声援や励ましを受けながら必死になって力泳。潮流のため2度浮島ブイで休息したが、全員そろって約1時間20分でゴールし、“あはりっ子″の心意気を示した。
 応援に駆け付けた同窓生の大城良孝副村長や新垣一典教育長ら地域住民が出迎え「完泳おめでとう」と拍手喝采で出迎えた。
 初めて完泳した新1年生の関根美涼さんは「潮に流されてきつかったけど、魚も見られて良かった」と笑顔を見せた。渡嘉敷小から転校した古波蔵蒼太君(小4)は「初めてなので心配だったが、完泳できてうれしい」と満足そうだった。
(米田英明通信員)