社員3000人かりゆし着用 「沖縄の正装」で快適業務


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かりゆしウエアを着用するJFEエンジニアリングの社員=1日、横浜市(同社提供)

 プラント大手のJFEエンジニアリング(岸本純幸社長)は7月から、神奈川県の横浜本社をはじめ北海道から九州の12支店、グループの12の会社などで、社員計3千人がかりゆしウエアを着用し業務に当たっている。省エネと業務効率向上などを目指して、4月に県内に約1万着を注文した。

県衣類縫製品工業組合も「これほどの大量発注は聞いたことがない」と話し、省エネを意識した大手企業の発注が今後も続くことで、県外への販路拡大に期待を寄せる。
 JFEによると、同社役員と若手社員の懇親会の場で、社員から「かりゆしは機能的で個性を発揮でき、沖縄の夏の正装」という提案を受けて採用。東日本大震災後、企業が節電など省エネ対策を求められていることに触れた上で、広常雅也広報室長は「クールビズの中でもポロシャツと違い、かりゆしは正装として認知され、ビジネスシーンに適している」と語った。社員からも好評という。
 県衣類縫製品工業組合の伊良波勲事務局長は「企業がかりゆしを採用することは、温暖化防止など環境に配慮しているというPRにもなる。県産品かりゆしが地球環境保護のモデルとして今後も広がってほしい」と期待した。
(島袋貞治)
英文へ→Thousands of Yokohama company employees wear kariyushi shirts