常に目まぐるしく変化する国際都市、香港。経済成長著しい中国本土を後背地とし、世界の金融センターの地位を占める。同時に世界中の人々が訪れる観光地の顔も持つ。沖縄にとっては近年、県産品の輸出先として注目を集める。アジアだけでなく欧州も加わった独特な雰囲気に新たな刺激も多い。この夏は、さまざまなイベントを行う「香港サマー・スペクタキュラ」も予定している。香港政府観光局と中華航空(チャイナエアライン)の招きで巡った香港を紹介する。
香港といえば、まずは「食」。新鮮な食材が世界中から集結してくる。四川料理から上海料理、広東料理など中華料理でもさまざまな種類が楽しめる。格調高いレストランはもちろん、庶民的な食堂まで幅広い。
繁華街の尖沙咀(チムサアチョイ)は夜も眠らない。喧騒の中、ビクトリア・ハーバーを見下ろすホテル「マルコポーロ香港ホテル」の屋外駐車場に上がってみると、対岸の香港島の夜景が目前に広がる。宿泊客でなくても無料で行けて夜景が楽しめる穴場だ。
夜景は光の演出も楽しめる。九龍半島側の118階建て超高層ビル、環球貿易廣場(ICC)では日本人デザイナーによるビル全体を使った光と音のショーも毎夜披露される。観光局の現地スタッフは「億万ドルの夜景」と紹介する。
香港では何事もスピードが早い。あちこちで開発も進み、九龍半島側では中国本土と結ぶ新幹線の工事の真っ最中だ。観光局大阪オフィスの吉田フローレンスさんは「半年来ないともう分からない」というほど。行くたびに違う顔を見せてくれる。「常に変化している。そこが面白い」と香港の魅力をPRする。
中華航空(チャイナエアライン)は台北を拠点に、日本各地と香港との中継路線を充実させており、沖縄からも約5時間で香港を結ぶ。沖縄から台北へは毎日2往復運航している。
(滝本匠)
取材協力:ハーバープラザ8ディグリーズ