「大きく育て」苗に願い 屋部小、秋収穫まで世話


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丁寧に種もみを植える児童ら=3日、名護市立屋部小学校

 【名護】農作物を作る喜びを実感してもらい、食と農への理解を深めようと、名護市立屋部小学校5年生76人を対象にした稲作体験学習が3日、同校で行われた。JAおきなわの親川健二さんと米作農家の比嘉克也さんを講師に、苗作りから始まり秋には収穫して販売する。児童らは「大きく育て」と苗に願いを込めていた。

 総合的な学習の一環として10年前から続いている。親川さんが県内の産地や品種、自然災害と闘う農家の苦労などを説明した。種もみを提供した比嘉さんは「種もみは人でいえば赤ちゃんの状態。大切に面倒を見ないといけない。稲は1日で人の10カ月分成長する。一日一日を大事にして」と話し、水やりなど丁寧に見守るよう呼び掛けた。
 苗作りをした喜納政汰君、比嘉隼世君、上原仁君は「大きく育ってほしい。去年の稲は台風で被害に遭ったので、その分までたくさん作りたい」と話していた。
 比嘉さんの田んぼを借りて、7月末に田植え、夏休みに草取りを体験し、10月末には収穫する。