航空貨物、最多6.8万トン 通関輸出が45%増


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 沖縄地区税関那覇空港税関支署(金子博幸支署長)は8日、2013年上半期(1~6月)の那覇空港貨物取扱量を公表した。総取扱量は4・5%増の6万8894トン。

上半期としては過去最高で、増加は2年ぶり。国内各空港では、成田、関西、羽田に続いて国内4位の貨物取扱量となった。
 全日本空輸(ANA)の国際貨物拠点(ハブ)事業に加え、今年からヤマト運輸を活用した楽天などの通信販売も始まり、香港への食料品輸出も増加に拍車を掛けた。
 輸出を含めた積込量は前年同期比4・9%増の3万3001トンで、輸入も含む取卸量は4・2%増の3万5893トンだった。特に沖縄で通関手続きをした輸出量は45・2%増の392トン。輸入量は21・1%増の2303トンとなった。
 上半期の輸出で伸び率が大きかったのは「魚介類および同調整品」で、香港への食料品輸出が大きく伸びた。そのほか再輸出品や電気機器が主な輸出品目。輸入では電気機器や衣類などが多かった。
 那覇空港税関支署の担当者は「沖縄での積み込みが伸びた要因は、ANAハブとヤマトや楽天などで香港への食料品輸出が今年から始まったことがある。取卸量では通過貨物でハブを利用して本土に運ぶケースが増えている」と話した。
 那覇空港の貨物量は、ANAハブ事業の始まった2009年10月から大幅に増加、国内空港の貨物取扱量で国内3位に浮上した。11年は成田、関西に続いて国内3位だったが、12年は羽田が伸びて4位となった。沖縄では、通関手続きを経る輸出入よりも、手続きをしない通過貨物量がほとんどを占めている。