【南城】島独特の追い込み漁を通して海に親しみ島の文化を学んでもらおうと、南城市立久高小中学校(兼島景秀校長)の児童42人が6月22日、漁民の協力で追い込み漁に挑戦した。
他県から久高島留学センターで共同生活する子どもたちの保護者も多数参加し、島の人たちと交流を深めた。
漁師と中学生が2隻のボートに乗せた網を引っ張り、漁労長の合図で児童たちが一斉に魚を追い込んでいった。かかったタマンやシチュウを目にして「大きな魚がいる」と歓声を上げた。
捕れた魚は拝所にお供えして大漁報告した。実行委員長で中学3年の福治万嘉君は「中学の最後の追い込み漁で、みんなと力を合わせ大漁になってよかった」とほっとした表情で話した。初めて体験した小学1年の宮良夏羽さんは「魚がいっぱい捕れてよかった。だんだんと海に慣れてきて楽しかった」とほほ笑んだ。
兼島校長は「地域の皆さんに支えられて素晴らしい行事が続けられ、子どもたちが輝いている」と感謝した。
(知花幸栄通信員)