田場盛徳氏が死去、95歳 元復帰協会長、音楽家


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田場盛徳氏

 県祖国復帰協議会会長や県議会議員、社会党県本部委員長などを務め、音楽家として県内の校歌を多数作曲した田場盛徳(たば・せいとく)氏が7日午後7時45分、肺炎のため、沖縄市の病院で死去した。95歳。旧具志川村(現うるま市)兼箇段出身。告別式は9日、うるま市兼箇段のセレモニー中頭で執り行われた。喪主は妻好子(よしこ)さん。

 田場氏は、1941年県師範学校を卒業。在学中に宮良長包の薫陶を受け、戦後は音楽教師として活躍。50年具志川村議に当選。その後、教育現場に戻り、71年沖教組副委員長、75年第4代県祖国復帰協議会会長。76年から88年まで県議を3期務めた。85年社会党県本部委員長。
 作曲した校歌は80曲以上で、市町村歌や青年団歌なども作曲。復帰運動や平和集会の場で参加者が大衆運動曲を歌う際に伴奏するなどリーダー役を果たした。