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ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせて走るハイブリッド車の仕組みを高校生に知ってもらおうと、日本工科大学校(中農一也学院長)=兵庫県=の講師らが9日、県立那覇工業高校(眞榮田義功校長)を訪れ、自動車科の3年生37人を対象に出前授業を開いた。
授業では内部の構造が分かりやすいように屋根や扉、ボンネットを取り払ったハイブリッド車「プリウス」が展示され、生徒らは興味深そうに見学した。
講師の西本成孝さんがハイブリッド車、ガソリン車、電気車、燃料電池車の長所と短所を比較しながら説明した。ハイブリッド車の燃費の低さ、環境への優しさ、性能を紹介し、講師の力丸進さんはハイブリッド車を運転し、生徒を同乗させた。生徒は静かなエンジン音に驚きの声を上げながら、乗り心地の良さを体感した。
自動車整備士を目指す平安座拓也君(18)は「従来のガソリン車とハイブリッド車の違いに興味を持った。車の進化に合わせて勉強していきたい」と意気込んだ。
中農学院長は「高校生に世界でも最先端である日本のものづくりの素晴らしさを体感してほしかった。1人でも多くの高校生がものづくりの分野に飛び込んでほしい」と期待を込めた。
出前講座は県内9校で実施している。嘉手納高校では9日に開かれ、総合学科の2、3年生が参加した。知念憂眞君(3年)は「音がないのに驚いた。ガソリン車とは全く違った」と感想を述べた。