将来の仕事 身近に 南風原・北丘小キャリア教育


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町内の会社や団体の代表から仕事の内容が紹介された会社説明会=2日、南風原町の北丘小

 【南風原】県教育委員会のキャリア教育研究指定校となっている南風原町立北丘小学校(玉城義一校長)で2、3の両日、6年生121人を対象にした「会社説明会 ミッションin南風原」が開かれた。

町内の企業、団体、保育園などの4代表を招き、仕事の内容を聞いたほか、各代表から児童らに各会社で仕事をする上の「ミッション」が提示された。
 初日は町特産物の琉球絣(かすり)を手掛ける南彩工房の大城幸正代表と、総合土木・建設業のほか草や木くずを再利用し有機肥料を作るリサイクル事業を行う美玉開発の照屋盛夫代表が講師を務めた。
 大城代表は「南風原町と琉球絣をリンクして、誰もが知る伝統工芸品として有名にしたい」と語った。求める人材は「絵や配色を考えることが好きで、パソコンを使ってデザインすることに興味のある人」と話した。児童に絣のデザインと着物以外に絣を使った商品のアイデアを要望した。
 照屋代表は「仕事をする上で健康が大切。疑問を持つことも大事だが、まず素直で努力する人が伸びる」と指摘。美玉開発が手掛ける家庭用段ボールコンポスト用基剤「いっぺーじょうとう君」を広める方法や、ごみの分別を進めるための方法を児童へのミッションに挙げた。
 2日目は、かねぐすく保育園、町観光協会の代表から話を聞いた。
 児童らは会社説明で興味を持った会社を選び、それぞれのミッションに取り組み、2学期に会社見学などを行う予定。