台風7号 石垣で59メートル、3人けが


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
暴風で剥がれ落ちた県立八重山病院救急患者搬送口の天井板=12日午後10時ごろ、石垣市大川の同病院

 強い台風7号は13日午前0時現在、先島地方を暴風域に巻き込みながら、時速20キロで北西に進んでいる。沖縄気象台によると、12日午後10時10分ごろ、石垣市登野城で最大瞬間風速59・0メートル、同14分に最大風速41・1メートルを観測した。先島地方では強風にあおられて転倒するなどして、3人が重軽傷を負った。石垣市では7世帯9人が市健康福祉センターに避難している。沖縄電力によると、先島地方では午後10時で最大1万6100戸が停電した。このうち1万900戸が石垣市内だった。気象台は暴風、高波、高潮への厳重な警戒を呼び掛けている。

 先島地方の暴風域は13日午前まで続く見込み。午前0時現在、台風は与那国島の南東約50キロにある。12日午後11時現在、中心気圧は950ヘクトパスカル。予想される最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートル。石垣市登野城では午後11時から1時間の雨量44・5ミリを観測した。八重山地方では、14日午前0時までの24時間で250ミリの激しい雨が予想される。
 各消防本部などによると、石垣市石垣で60代の女性が車のドアを閉める際、風にあおられて転倒し、足と腰を骨折した。宮古島市平良西里では60代の観光客の女性が突風にあおられて転倒し、手足を打撲した。同市内の50代の男性が、自宅で強風にあおられて雨戸に手を挟み、負傷した。
 石垣市内では車両の横転が相次いだほか、石垣市のサザンゲートブリッジが通行止めに。宮古島市の池間大橋、市道来間大橋線がそれぞれ通行止めとなった。
 県立八重山病院では救急患者搬送口の天井板が剥がれ落ちた。先島諸島の小中高校144校が休校。県立八重山、宮古病院の一般外来も休診となった。
 沖縄電力によると、13日午前0時現在、宮古島市で1800戸(全戸数の8%)、石垣市で9900戸(同52%)、竹富町で1400戸(同67%)、与那国町で400戸(同50%)、計1万3500戸が停電している。