音でつながる 沖縄・台湾 交流音楽会


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 【沖縄】音楽を通して子どもの交流を深める「沖縄・台湾 交流音楽会」(主催・同実行委員会)が8日、沖縄市民小劇場あしびなーで開かれた。

観客は台湾の子どもたちが奏でる民族音楽や管弦楽の合奏を堪能した。台湾から約80人の小中学校の児童生徒や親が来県。沖縄市の関係者は音楽を通した観光発展や経済交流に期待した。
 音楽会開催のきっかけは、ことし3月に沖縄市内で開かれた沖縄国際アジア音楽祭。イベントを通して知り合った台湾の大手イベント会社「大〓(たいは)」の周恭平社長と、NPOコザまち社中の照屋幹夫理事長が意気投合して、音楽のまち「コザ」を拠点にした沖縄市と台湾の子どもたちの音楽交流を模索。周社長が台湾内で協力を呼び掛けたところ、小中学校の児童合唱団やオーケストラが賛同して開催が実現した。
 8日の音楽会には、台湾側から小学生を中心に約50人の児童生徒が出演。14族ある台湾先住民の色鮮やかな衣装を身にまとった子どもたちが、透き通った声で民族音楽や踊りを披露した。最後は、来場した約250人の観客と一体となって、「涙そうそう」を大合奏して盛り上がった。
 周社長は「この音楽会が、沖縄市と台湾の友好の懸け橋になることを願う」と話す。照屋理事長は「今後もアジアとの音楽交流を仕掛けて国際観光都市の実現を目指したい」と意気込みを語った。

※注:〓は土ヘンに「覇」の「西」が「雨」

「沖縄・台湾 交流音楽会」で先住民の衣装をまとい民族音楽や踊りを披露する台湾の児童生徒=8日、沖縄市民小劇場あしびなー
交流音楽会の実現に奔走した台湾の大手イベント会社「大〓」の周恭平社長(右)と、NPOコザまち社中の照屋幹夫理事長